『キミ、色、トウメイ』2巻の感想――その1
Twitter上でみられた『キミ、色、トウメイ』2巻の感想を、こちらにまとめておきます。ブログもいくつかあるのですが、まずはちょっとずつ整理しながら。ネタバレを含みますので、閲覧されるかたはご注意を。
キミ、色、トウメイ 2 | ぽにきゃんBOOKS | 株式会社ポニーキャニオンの出版レーベル http://t.co/WGNZItW46y 先ほど読み終わりました。
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
空美さんのようなまっすぐな人が、一人で悲しい思いをするのを見るのはとてもとても辛い…… 「消えるの、こわいんだぁ。誰もあたしのこと分かってくれないまま、消えちゃうの」の言葉には胸が締め付けられます。最後お母さんに「ありがとう」と言えたところでは涙が出てきました。良かった……
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
この2巻、お話したいことはたくさんあって。空美さんが一人で公園で遊んでいたところで刀屋さんが次の日に学校で遊ぶ約束をする場面は名場面だと思いますし、空美さんのケースを目の当たりにすることで、「透明化現象」が「孤独」と関係していることが予想されます。
— 響きハレ (@ringoikkobun) 2015, 8月 8
それから、これは多くの方が抱かれた印象だと思うのですが、文体が変わったように思います。読みやすさはそのままでありながら、1巻のような軽妙さはなく、字の文が増え、それもニュートラルな文章になったような思われます。2巻の持つ重さに合った文章でした。
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
そうそう、冒頭は紫名木剣子さんの夢から始まっていて、そこからすでに2巻はシリアスな空気に包まれていました。消えてしまったことも、忘れ去られてしまうという…… 「孤独」と関係があるとするなら、夢に出てきた人は、要を拒んだ空美さんのように、消えることを選んだということ……?
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
夢に出てきた人について、二点気になること。一つ目は、夢に出てきた、すでに消えてしまった人は「紫名木」と名乗る。第三の紫名木? これは正統な推測ではないけれど、紫名木姉妹は鏡子と剣子。「鏡」「剣」とくれば、第三に「玉」を連想してしまう。三種の神器。紫名木姉妹は三姉妹?
— 響きハレ (@ringoikkobun) 2015, 8月 8
もう一点は、透明化現象で消えてしまう人は消えたことも忘れ去られてしまうのに、なぜ夢に見るのかということ。これについては特に理由はないのかもしれないし、それはそれで別にかまわないように思います。でも、もし理由があるとすれば。「忘れてしまう」としても「無意識には残る」?
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
もしそうであり、さらに「消える」=「忘れられる」かつ「消える」≠「死ぬ」であるとき、「無意識には残る」ということが糸となって、「思い出す」=「(消滅から)復活する」ということも可能? ……ということを考えます。
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
今後の続きについて。刀屋さんの透明化現象は、まだ少し残っている。そして空美さんも(空美さんのあの引きには胸が締め付けられます)。まず予想されるのは、白銀さんのケース。そして、要さんのケース。要さんは相当たくさんのことを抑圧していそうなので、おそらく最後かなと思います。
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
紫名木姉妹のこと(消えてしまった第三の紫名木のこと)も気になります。何を考えているのか分からない鏡子さんがラスボスのようなきがしたのですが、鏡子さんはかなり責任感のある人だということが2巻で分かりました(p.237)。
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
ひょっとすると真のラスボスは理事長?だとすれば要が最後ということもありえる話のような気がします。そして忘れてはならないのは鰆目さん。鰆目さんも深く透明化現象(の調査)に関わっていて、要さんの理事会へのパイプを求めていることを見抜くあたり、ただの脇役のようには思われません……
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
要さん、1巻で乙クラスの底辺であることが描かれていて、「これでも精一杯」と言っていますが、おそらく本当は甲クラスのてっぺんを狙える地頭があるのではないかと勝手に予想しています。2巻で要さんの思いが少し明らかになりましたが、一体要さんはどれほどのことを抑圧しているのか……
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015
というわけで3巻はまだですか……!?
— 響きハレ (@ringoikkobun) August 8, 2015